取り扱いサービス 航空無線データ通信サービス

空と地上を確かなデータ通信でつなぐ
情報の命綱
高度な安全性や定時性を確保した航空機の運航は、迅速かつ正確な通信によって支えられています。日本の空域において、その役割をほぼ一手に担っているのが私たちの「航空無線データ通信」です。
はじまりは1989年。航空機のデジタル化が始まりつつある中、それまで手作業で行っていた航空機との通信業務の自動化を推進するために、アビコム・ジャパンおよび本サービスの歩みは始まりました。
以来、情報の命綱としての通信品質を最優先にしながら、時代に応じた更新と高度化・多様化するニーズに応じた進歩を遂げ、空と地上のデータ通信を通じた航空業界および社会への貢献を追求しています。
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航空機と地上の
確かなデータ通信運航関連データの
高品質かつ迅速な送受信 -
24時間365日の
安定した稼働24時間365日体制のもと
日本でシステムの稼働状況を監視 -
日本空域全国で
通信可能日本国内の
空港および
空域ほぼすべてをカバー -
世界の航空会社と
接続可能インターネットワーキングによる海外のサービスプロバイダ※と連携
- SITA社
- Société International deTélécommunications Aéronautiques
- Collins社
- Collins Aerospace
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さまざまな利用目的に
最適化した送受信航空会社、国土交通省をはじめ目的に適した規格にデータ変換
航空機の通信装置と航空会社や国土交通省などのコンピュータをつなぎデータを送受信
「航空無線データ通信」は、航空機に搭載された通信装置(VHF)と、航空会社や国土交通省をはじめとする関係機関のコンピュータをネットワーキングしてデータの送受信を行う航空通信システムです。
サービスの中核施設であるアビコムセンターと60拠点以上の無線局(RGS/VGS)が構築する全国規模のネットワークを駆使し、航空機の運航に必要な情報通信インフラを幅広く提供しています。

- ACARS
Aircraft Communication Addressing and Reporting System - 航空機と地上システムとの間を無線通信により、運航関連のデータなどを送受信するシステムです。
- VDL
VHF Digital Link - ICAO(国際民間航空機関)で標準化されたデータ通信専用システムです。現行のACARS方式に比べ高速かつ信頼性の高い通信が可能です。
- RGS/VGS
Remote Ground Station/VDL Ground Station - 航空機と地上の管制センターとの間でデータ通信を中継・管理し、リアルタイムで飛行データや航行情報を送受信可能とする無線局です。RGSはACARSに、VGSはVDLにそれぞれ対応しています。
アビコムセンター
高度な監視体制と万全のバックアップ体制を国内に備えた中核データセンターです。サービスを利用するすべての関係機関と常に連絡可能な体制を整えています。

稼働状況を24時間監視
航空機と地上との間のデータ通信を24時間365日、中継・監視しています。
万全のバックアップ体制
すべての設備を冗長化しており、万が一、使用中の機器に不具合が発生しても影響を最小限に抑えたサービス提供を可能にしています。
カバーエリアと地上局



刻一刻と変化する情報を航空機と地上の間で相互に通信する「航空無線データ通信」は、安全かつ効率的な運航業務において欠かせない存在となっています。通信には地上から航空機への通信(アップリンク)と、航空機から地上への通信(ダウンリンク)があり、以下の図に記載された通信の多くが自動化されています。
このシステムにより出発前から離陸、フライト中から着陸に至るプロセス全般にわたって大切な情報を迅速かつ的確に伝達することができ、状況に応じた適切な対応をサポートします。また、飛行中の航空機の状況を地上の整備士やメーカーに適時共有することも可能なため、整備作業の効率化にも貢献します。

- 航空機性能情報
- 航空機の運用データ
- 離陸性能情報
- 航空機が安全に離陸するために必要なデータや計算結果
- ノータム情報
- 航空路、空港施設などの情報
